伝統技術の継承
株式会社小林屋では、「梯子乗り」技術の伝承を継承するため、若鳶会の活動を支援しております。
「梯子乗り」(はしごのり)とは、伝統芸能の一つで、真っ直ぐに立てた梯子の上で曲芸を行うこと。
江戸時代の町火消の伝統をいまに伝えるものとして、前橋市などで演技を行っています。
青竹で組んだ梯子は、三間三尺(約6メートル)の青竹に、14段の小骨(はしごの桟)を付け手作りで製作する。
はしごを12人の鳶口で支え、その上で演技を実施します。
なぜ梯子の上で技を披露?
江戸時代の消火活動は、放水消火ではなく、延焼を防ぐのを目的に、周囲の家を取り壊す
「破壊消火」が中心でした。
そのため、町火消は鳶職出身者が多かったのです。元々、鳶ははしごを使って作業を行う仕事。高所での危険な作業に求められるのは、機敏さ、慎重さ、勇敢さであり、それは火消の仕事も同じこと。
そんな理由から、町火消が消火活動のためにはしごを取り入れ、出初式でもその技を披露するようになったのです。
梯子乗りの技
梯子乗りの技は大きく分類すると頂上技・返し技・途中技・わっぱ技の4つあります。
各分類の中にはそれぞれ役8種類ほどの技がありますが、頂上技から返し技・途中技から別の途中技等、演技を連続的に行うので技の組み合わせは数多く存在します。
さらに一つの梯子に複数人で登り同時に演技を行う合わせ技などもあります。
纏(まとい)と木遣り
纏のルーツは15世紀ごろと云われ、戦場で侍大将の馬印でしたが、これを町火消誕生後に組の旗印として取り入れ、纒のぼりと言いました。その後現在見られるような形の纒になったと言われています。
火消しの中で最も名誉ある纏持ちが揮う纏振りで団員達の指揮は高められ、業火の中でも火消しの作業にあたることが出来たのです。
木遣り歌
木遣りは元来が作業唄で、複数の人員で仕事をする時、その力を一つにまとめるための掛け声、合図として唄われたものであります。また、木遣りには2種類があり、一つは材木等の重量物を移動するときに唄われる木引き木遣りであり、もう一つは土地を突き固めるいわゆる地形の際に唄われる木遣りとがあります。鳶木遣りはそれ自体鳶職人の唄として生まれたものですが、町火消が鳶職人を中心に編成されたため木遣りも自然のうちに町火消の中に溶け込み、受け継がれていったといわれています。
梯子乗り 風景紹介
株式会社小林屋の代表は、この梯子乗りを子供の頃から行っています。
鳶職の伝統を絶やすことなく伝承していきたい為、やってみたい!興味があるって方はぜひご連絡お待ちしております。